修士論文の仮綴じ原稿提出とチェックについて

[Stephen J. Turnbull]

皆さん

先週、石島さんから仮綴じ原稿の提出についてのメールがありましたと思いま
す。その締め切り非常に厳しいので厳守です。その日に何か問題があれば（病
気など）があればできるだけ早く社工の事務室（3C310、石島さん）そして私
に連絡すること。確かな方法（電話）でしてください。

なお、内容のチェックについて、原稿を私に１０月３１日１７時まで送ること。
その締め切りまでものが届かないと提出許可に印鑑を押すことは約束できませ
ん。過去に締め切り数時間前に届いたものが許されなかったこともありますよ。
その場合には終了、学位収得が遅れるので注意してください。

「仮」と言ってもこれは完成した研究報告なのです。原則としてそのまま最終
提出にも認められるものを期待しています。全面的に高質のものを要求します
が、特に下記の注意点を早い段階から確保すること。

1.  表紙が定められた形になっている。とくにタイトル、自分の名前、学籍番
    号と指導教員の名前と役を厳守に確認すること。

2.  参考文献リストの形。スタイルが定められていないが、全部が同じスタイ
    ル（情報の順番、それぞれの部品のフォントなど）で書かれているのが不
    可欠。必要な情報が各件に全てがあること。例えば：

    a.  雑誌の論文の場合には、著者、出版年、雑誌名、巻、号、月、ページ。

    b.  本やレポートなど別冊で発行したものの場合には、著者、出版年、タ
        イトル、出版市、出版社。

    c.  ワーキングペーパーなどの自出版した場合、上記 2a と同じ情報をで
        きるだけ、そして出版組織（大学研究科、研究所など）やシリーズ名
        と番号を調べること。

    d.  以上以外のインターネットダウンロードやページの場合、上記 2c と
        同じ情報と、URLと閲覧／ダウンロードの日付。

3.  参考文献リストには全ての参考したものを載せて、それ以外のものがない
    が載せられていないこと。つまり、参考文献リストは、学生が参考した文
    献ではなくて、読者が原稿で触れたものに参考するためのものです。教科
    書、有名な本や著者を載せたかったら、原稿の中にそれについての言及を
    導入してね。

4.  著者の名前、タイトルが文字どおりになっていることを厳守に確認。失礼
    を侵さないこと！

5.  そのまま引用文のコピーを避けること。自分の言葉で言及が普通です。
    （１）引用しすぎると著作権 侵害となり、法律的問題になります。（２）
    そうでない場合には自分のオリジナリティが問われて論文の評価が低くな
    るのです。ほとんどの場合にはそれと同じ概念を自分の言葉で説明すべき
    です。ある著者の定義を使用したり、２つの著者の言葉を比較したりする
    ときに直接引用を使わなければならないが、他の場合には自分で説明すべ
    きです。滅多に美しい言葉を引用することが許されるが定義や比較以外に
    不要なので避けてください。

    ソフトウエアでチェックするので他人の研究などに言及するところに引用
    した文献の指摘を必ず記入すること。なければ、「不正」と見なされてほ
    ぼ自動的に不合格、そしてペナルティ（１学期休学、除籍）が加われるこ
    ともあります。

提出前のチェックにはもちろんほぼ完成したものがほしいが、以下の点に注意
してください。（重要性の順番）

1.  導入（研究背景、研究動機、分野の流れ）と考察が完成されていること。
    （方法、データ、分析、結果については「足りない」と言われたとき、自
    分一人で補充できるはずだが、研究の流れの部分は相談が必要場合が多い
    です。）

2.  上記の表紙と参考文献リストに関する注意を徹底すること。

3.  図、表、式の全てを用意すること。

よろしくね！

ターンブル

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ターンブル・ステイーヴェン・ジョン 准教授
筑波大学システム情報系社会工学域         〒305-8573つくば市天王台1-1-1
電話:  81+29-853-5175                Email:  turnbull at sk.tsukuba.ac.jp
WWW:   http://turnbull.sk.tsukuba.ac.jp/